ベースギターの特徴と役割について|初心者のための選び方とおすすめモデルも紹介【Fender/YAMAHA】

ベースの特徴と初心者におすすめのモデル

ベースギター(以下、ベース)は「bass(ベース、バス)」と呼ばれる弦楽器であり、高い音域を担当しているギターやボーカルに対して一般的にはバンド内の低い音域を担当しています。

1930年代に開発され、レオ・フェンダーによって大量生産され世の中に広まりました。

そんなベースですがどのような特徴があり、どのような役割を担っているのでしょうか?初めての方にもわかりやすく解説したいと思います。

ベースの特徴について

冒頭で記した通り、ベースは低い音域(4弦ベースで約60Hz~400Hzあたり)を発することができる弦楽器で、ギターよりも太い弦が貼られていることが特徴です。

弦の数は4~5本であることが主流ですが、弦の本数が6~8本と多弦仕様のものがあれば、対照的に2~3本と少ないものもあります。

ギターと比較すると弦にかかるテンション(ここでは張力を意味します)が低いので、ピックや指(親指~小指)で弦を弾くという演奏方法が一般的です。

ベースで有名なのはフェンダー社(Fender)の「ジャズベース(通称:ジャズべ)」や「プレシジョンベース(通称:プレべ)」ですが、各メーカーより様々な形状や仕様のものが発売されています。

ギターと比較して長いネックと一回り大きいボディが特徴といえます。

ベースの役割について

ベースはバンドアンサンブルの基盤になります。これを理解して演奏しているベーシストと理解していないベーシストでは、安定性に大きな差が生まれます。

ここではバンドアンサンブルの中で、ベースにどのような役割があるのか解説したいと思います。

バンドアンサンブルのボトムを支える

ベースの音の特徴といえば、その場全体を揺らすような低音にあります。

ピアノは単体でも高音と共に低音を同時に奏でることで、単体でも音程の輪郭を明確に聴かせることができます。しかしバンドで演奏する場合は高音域のギターと同時に低音域をカバーするベースがないとバンド全体の音程がぼやけてしまい、リスナーに「音程がわかりづらい」という印象を与えます。

そのため、ベースはバンドアンサンブルの音程の柱といえる重要なポジションとなるのです。まさに縁の下の力持ち的な存在です。

ただ一方で、音程の輪郭を奏でることに重きを置いている結果、単音(一つの音)を弾くことがメインとなるので見た目には地味にうつるでしょう。地味な立ち位置でボーカルやギターのように華があるというわけではないので、これからバンドを始めようとするプレイヤーに人気がないポジションかもしれません。

それでもベースをカッコよく弾くベーシストもたくさんいますし、ベースにしか表現できないニュアンスも数多くあります。さらには地を這うような、プレイヤー自身の腹に響くような低音を出せるベースは非常に魅力的でやりがいのある楽器ですので、是非多くの方に触れていただきたいと思います。

バンドアンサンブルのリズムを導く

ベースは単音で奏でることがメインとなります。そして、粒が揃った低音を奏でることで、バンドアンサンブルのリズムを導くことができるのです。

イメージとしては手拍子に近いかもしれません。手拍子は「パンッ」という単純な音ですが、叩くタイミング(速さや間隔)によって感じるリズムや印象がガラッと変化します。

それは何故かというと、単純な音ほどリスナーの耳に届きやすく、無意識に身体で感じとれるからです。他の楽器に埋もれない低音と、粒が揃った単音によって正確な音程やリズムをリスナーへと導いているのです。

ただし、単純なものほど力量が求められます。

先述したようにバンドアンサンブルの基盤ですから、チューニングが狂ったようなベースで弾くとバンドサウンドの音程が不明確になり、楽曲のキーがわからなくなります。

また、楽曲のテンポを正確に弾けていないと、他のパートとのリズムがズレ始めたり、他のパートがベースに釣られてしまい滅茶苦茶な演奏になってしまいます。

以上のことからベーシストには楽曲のテンポを正確に弾けるリズム感と、音程を正確に弾くことができる演奏力が必要であるといえます。

ベースギターの種類について

ベースの仕様は大きく分けて4つのタイプがあります。楽曲にマッチするベースギターを選ぶのもベーシストにとって楽しみ一つでしょう。

ここではタイプ別に仕様や特徴をご紹介します。

最もポピュラーなエレクトリックベース

エレクトリックベース

エレクトリックベースは世に普及しているベースギターの中で一番多い種類と言えます。

特徴としてはベース本体にピックアップ(音声信号の受信器)やアンプ(信号の増幅器)が取り付けられ、それをシールドと呼ばれるケーブルでスピーカーに出力して大音量を出せる仕様になっている点。そのためエレクトリックベース単体で出せる音は非常に小さいので、演奏する際はアンプ付きスピーカーをセットで揃えることが必須といえます。

ポップス系やロック系で演奏されることが前提となっており、正確な音程を出せるように指板にフレットを取り付けたものが一般的となっています。

一方でフレットが無いものは「フレットレスベース」と呼ばれています。フレットレスベースは音程の正確性は薄れるものの、自由で独特な音程を表現することができます。ただし、演奏するにはある程度の技量が必要ですので、比較的玄人好みな仕様となっています。

他にはエレクトリックではあるものの、楽器本体内部に共鳴箱を持たせた「エレクトリックアコースティックギター(通称:セミアコ)」が存在します。アコースティックギターの温かみのある音を、内蔵されているアンプでそのままスピーカーから出力できることで、バンドアンサンブルの中でも埋もれにくい音量で弾くことができます。

自然で温かい音色のアコースティックベース

アコースティックベース

アコースティックギターは楽器本体に内部に共鳴箱を持たせており、楽器単体でも比較的大きな音を出すことができる仕様になっています。

エレクトリックのように電気信号で音を作り出していないので、その音は木材特有の非常に暖かく、自然で丸みをもった音となっています。

ピックアップやアンプなど、音量を増幅させる電子機器は内蔵されていないので、アコースティックギターの音をスピーカーから出力させるには本体の共鳴箱付近にマイクを設置しスピーカーに接続する必要があります。

さすがにバンドアンサンブルの中では低音が埋もれやすいので、ポップス(弾き語り)やジャズなどで使われることが一般的です。

巨大なボディと優しい音色のコントラバス

コントラバス

オーケストラでよくみられる、チェロによく似たヴァイオリン属の楽器です。ボディエンドに支柱があり、それを床に刺して(立てて)演奏します。演奏方法は弓や指を使うことが一般的です。

音が出る原理はアコースティックベースと類似しており、バス・バーを支点に張られた弦が振動することで共鳴胴全体が振動します。

「チェロによく似ている」と例えましたが、コントラバスの大きさは約170~200cmあり、チェロ(約120~140cm)と比較すると一回り大きいです。また、重量もコントラバスが約10kgとなっており、チェロ(3.5kg)と比較すると重量級となっています。

そのため、チェロを演奏するときは椅子などに座った状態で演奏するのですが、コントラバスは立った状態で演奏することが一般的です。

ジャンルとしてはジャズで多く見られますが、ポップスやロックで採用されているケースもあります。

多ジャンルを器用にこなすエレクトリック・アップライト・ベース

エレクトリック・アップライト・ベース

コントラバスの代用品として考案されたのがエレクトリック・アップライト・ベースです。使い勝手の良さからジャズやポップス、ロックなど幅広く使用されています。

エレクトリック・アップライト・ベースのボディの形状は様々で、コントラバスの形状をそのまま模したものだったり、「指板と弦しかないのでは?」と思うほどスリムな形状をしたものもあります。スリムな形状のものは気軽に運搬でき、スピーカーをつなげば大音量で演奏できるので人気が出るのも頷けます。

また、ヘッドフォンアンプを内蔵している個体も発売されているので、個人練習にも最適ですし、デジタル信号での録音が可能になっています。

注意点としてはコントラバスの代用品といえど、弦のテンション(張力)や正確な音程の出し方、弾き方などが似て非なるものなので、コントラバスの練習用にはならないという点です。

コントラバス演奏者には、エレクトリック・アップライト・ベースは抵抗なく扱えると思いますが、エレクトリック・アップライト・ベースしか演奏したことがない人がコントラバスを演奏するにはそれなりの修練が必要となります。

ベースを選ぶ際の注意点について

最近ではベースの種類が豊富であるため、「これからベースを触ってみよう」と思われている方にとって大きなハードルになるのが「ベース選び」です。

ここではベース選びに失敗(後悔)しないように、注意点を紹介させていただきます。

初めてのベースは4弦ベースがおすすめ

最近では5弦や6弦ベースの人気が高まり主流になりつつありますが、基本は4弦ベースです。

E音(4弦)、A音(3弦)、D音(2弦)、G音(1弦)が基本であり、これだけですべての楽曲を演奏することが可能です。

5弦ベースはE音(4弦)よりも低いLow-B(5弦)が追加され、6弦ベースは先ほどのLow-Bに加え、G音よりも高いHigh-C(1弦)が追加されています。その結果、ネックが太くなりスムーズな運指が困難になります。また、自分がどの弦をピッキングしているのか見失いやすくなります。

慣れれば初心者の方でも5弦ベースを扱えるようにはなりますが、まずは正確な運指や正確なピッキングスキルの習得に特化するべきでしょう。

以上のことから初心者の方は4弦ベースから始めることをおすすめします。

フレットレスベースはサブ機として考えよう

フレットレスベースは「はじめの1本」にはおすすめしません。

フレットは「正確な音程を出せる」ことを目的として取り付けられています。初心者のみならず、中級~上級者でもフレットレスベースで正確な音程の単音を連続で弾くことはほぼ不可能です。

なので、フレットレスベースを入手する際はサブ機、または飛び道具的な位置づけで使用するのがおすすめです。

1万円台の安価なベースには注意しよう

価格帯については様々な意見があると思います。

お店に行くと5千円~1万円、数十万円のベースが並んでおり、選択肢が多すぎて困ってしまいます。

ここでの注意点としては、「初めの1本」に1万円台のベースはおすすめしません。

理由としては、1万円台のベースは楽器としてのコンディションが悪いものが多く、故障などのトラブルが発生しやすいこと、購入時からピッチズレやネックの反りが発生していることが多々あります。なので、そのようなトラブルを早期に発見でき、迅速にメンテナンスできるスキルが必須になります。これらのことを購入者本人が対応できれば1万円台のベースを選んでも問題ないと思います。

初期費用を抑えたい気持ちはわかりますが、コンディションがよくラインナップも豊富な5万円台のベースを「はじめの1本」に選ぶことをおすすめします。

初めての方におすすめのベース3選

これからベースを始めようと思っている方向けに、おすすめのベースを3種ご紹介します。最初の一本に迷っている方はぜひ参考にしてください。

Fender Jazz Bass|エレクトリックベースのスタンダードモデル

Fender Jazz Bass

レオ・フェンダーがエレクトリックベースの2機種目として設計開発したJazz Bassは、知らない人はいないほど認知度があり、フェンダー社の代表機種の一つです。世にあるエレクトリックベースのスタンダードモデルとなっています。

大きなヘッドと大きなペグによってネックとボディの重量バランスがよく、立っても座っても楽に弾くことができます。

シングルコイルのピックアップが2基搭載されており、楽曲やジャンルに合わせて多種多様のサンドメイクが可能です。

ローポジション側のネックが絞り込むように細くなっており、指が短い方でもスムーズなフィンガリングが可能となっています。

コントロールはボリューム×2基、トーンコントロール×1基が一般的で、ネックジョイントはボルト・オン(3点 or 4点止め)が採用されているものが多いです。

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Fender Precision Bass|世界初のエレクトリックベース

Fender Precision Bass

レオ・フェンダーがコントラバスよりも小型で、正確な音を大音量で出せるようにと設計開発した初代エレクトリックベースがPrecision Bassです。

ジャスベースと同じくネックとボディの重量バランスがよく非常に弾きやすい形状となっています。

ピックアップはハムバッカータイプが1基搭載されており、どの楽器にも埋もれない太い低音が特徴です。その結果、ジャズベースと比較するとサウンドメイクの幅は狭いといえます。

ですが、Precision Bassの太い低音は唯一無二であり、多くのベーシストを魅了してきました。

「小難しいことはわからないけど、とにかくカッコいい音を出したい」という男気溢れるベーシストにはおすすめの1本と言えます。

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YAMAHA TRBシリーズ|最先端技術でオールマイティなエレクトリックベース

YAMAHA TRBシリーズ

ピアノやシンセサイザーなどの制作メーカーとして有名なYAMAHA。

そのYAMAHAから発売されているラインナップのひとつにTRB(TRBX)シリーズがあります。

非常に多機能なモデルとなっており、4弦、5弦、6弦すべてのラインナップがあり、楽器本体でアクティブモードとパッシブモードを切り替えることができる仕様となっています。

ボディやヘッドの形状は独自性があり、大きなボディと小さいヘッドという一見バランスが悪そうな印象ですが、実際に弾いてみると非常にバランスがよく疲れを軽減できます。

マスターボリューム、ピックアップバランサー、3バンドEQ、5つのコントロールによって幅広い音作りが可能なため、「いろんなジャンルを楽しみたい」「楽曲やジャンルに合わせた音作りをしたい」といったベーシストにはおすすめです。

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まとめ

今回はベースの特徴やバンドアンサンブルの中で重要な役割を担っていることについて解説しました。

また、ベースの種類やおすすめのベースについても説明させていただきました。

これらを参考にしていただき、ベースに興味を持っていただけたら嬉しく思います。

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