【初心者必見】キーボード選びのポイントとおすすめモデル紹介

キーボード選びのポイントとおすすめモデル紹介

小さなお子さまから大人まで、幅広い世代に人気の楽器「キーボード」。

お手頃な価格のものも多く、比較的手に取りやすい楽器ではありますが「種類がたくさんあってどれを選んだら良いのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな方に向けて、キーボード選びで押さえておくべきポイントや、おすすめモデルなどを紹介していきたいと思います。
購入を検討されている方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

キーボードの選び方

ポイント1 鍵盤数

鍵盤数とは、キーボード上の白鍵と黒鍵全てを合計した数のことです。

鍵盤数はモデルによって異なり、小さなものだと32鍵以下から最大88鍵までと、さまざまな種類があります。

鍵盤数が多ければ多いほど弾ける音域が広がり、演奏できる曲も多くなりますが、その分楽器の横幅も広がるので、収納や持ち運びが難しくなります。

曲のレベルや用途に合った鍵盤数のものを選びましょう。

鍵盤数 音域目安 特徴
32鍵 F3~C6 一般的な鍵盤ハーモニカと同じ鍵盤数。
片手演奏に適しているので、特に鍵盤導入期の小さなお子様や、合唱の音取りなどにおすすめです。
49鍵 C2~C6 音域は広くはありませんが、初級程度の曲であれば両手で弾くことができます。
低コストなエントリーモデルが多いので、慣れるまで様子を見たいという初心者の方の最初の1台におすすめ。
61鍵 C2~C7 キーボードの中でもスタンダードな鍵盤数。
ある程度音域を確保できるため、趣味や習い事などで頻繁に演奏される方におすすめ。
持ち運びもしやすいため、バンド演奏にも向いています。
76鍵 E1~G7 この音域であれば、ほとんどの曲は演奏することができます。
既にキーボードが弾ける方や、61鍵だと音域が足りないという方におすすめです。
88鍵 A0~C8 一般的なピアノと同じ鍵盤数。
音域が広い分サイズも大きくなるので、主にクラシック曲を弾きたい方や上級者の自宅練習に向いています。

ポイント2 最大同時発音数

最大同時発音数とは、鍵盤を弾いた時に同時に出すことができる音数の限度のことです。

現在キーボードの最大同時発音数は、64〜128音が主流。

それだけあれば十分と思われるかもしれませんが、ここで留意点があります。

キーボードのスピーカーは左右についているため、発音数は実際に弾いている鍵盤数の2倍。

さらにサスティンペダルを使って音の響きを残しながら演奏すると、余韻の音も発音数としてカウントされます。

そのため演奏する曲によっては、発音数が足りず音が途切れてしまうことも。

ポップスであれば基本的に128音あれば問題ありませんが、本格的にクラシック曲を演奏したいという方は、最大同時発音数がより多いものを検討してみた方が良いかもしれません。

ポイント3 タッチレスポンス機能

タッチレスポンス機能とは、打鍵の強さによって音の強弱や質感を表現できる機能のこと。

これにより、音の繊細なニュアンスを表現することが可能になります。

よりアコースティックに近い演奏にこだわるのであれば、タッチレスポンス機能が搭載されたモデルを選ぶのが良いでしょう。

また、基本的にキーボードはタッチが軽いものがほとんどですが、中にはピアノのように鍵盤にリアルな重みをつけているものもあります。

製品によっても弾き心地や音色は変わってくるので、楽器屋さんなどで事前に試奏してから購入することをおすすめします。

ポイント4 内蔵音色

チェンバロやオルガンなどの鍵盤楽器をはじめ、ストリングスや管楽器、パーカッションなど、モデルによってさまざまな音色で演奏を楽しむことができるのも、キーボードの魅力のひとつ。

中には600種類以上のサウンドを搭載しているものもあります。

「演奏の幅を広げたい」「音色にこだわりたい」という方は、搭載されている音色の数や種類を確認してみましょう。

ポイント5 運搬性や収納性

自宅だけでなく、スタジオやライブハウス、屋外などでも演奏したいという方は、運搬性も十分に考慮する必要があります。

頻繁に持ち出すことが予想される場合は、コンパクトで軽量なモデルがおすすめです。

ケースの重さも加味し、総重量をしっかりとチェックしておきましょう。

また、コンパクトなキーボードは、スペースを取らないのもメリットのひとつ。

スタンドも折り畳み式のものを選べば、使わない時は簡単に収納することができます。

ポイント6 その他の便利機能

キーボードには、便利機能を搭載したあらゆる製品があります。

自分のニーズに合った機能から、購入したいモデルを選んでいくのもひとつの手です。

キーボードの主な便利機能は以下のとおり。

光ナビゲーション機能

曲に合わせて鍵盤自体が点灯し、どこの鍵盤を弾けば良いかを光がガイドしてくれる機能です。

これがあれば楽譜が読めない人でも気軽に演奏を楽しむことができるため、小さなお子さまや初心者の方におすすめです。

伴奏機能

ポップスやバラード、ジャズなど、さまざまなジャンルのリズムパターンをバックに演奏できる機能です。

演奏しているメロディーやコード進行に合わせた伴奏をつけてくれる「JAM機能」を搭載したモデルもあり、ひとりでもセッション気分を味わうことができます。

内蔵楽曲

キーボードにはあらかじめ楽曲データを内蔵しているものが多く、曲に合わせて練習したり、お手本として聴いたりすることができます。

楽曲の数や内容は製品によってさまざまなので、内蔵楽曲を活用したい場合はそちらもしっかりと確認しておきましょう。

中には、好きな曲を後から追加できる「ダウンロード機能」を搭載しているモデルもあります。

録音機能

録音機能を使えば、演奏の課題や上達具合を確かめることができます。

多重録音に対応している機種もあるため、音を重ねて楽しみたい方や楽曲制作をされる方にも重宝される機能です。

外部機器接続機能

他のデバイスと接続することができるBluetooth機能やUSB端子がついていれば、専用アプリと連携したり、録音ファイルを取り込んで編集したりと、用途の幅が格段に広がります。

さらにDTMには必須のMIDI端子を備えたモデルなら、MIDIキーボードとして作曲やレコーディングにも役立てることができます。

代表的なキーボードメーカーとその特長

ありとあらゆるメーカーがさまざまな種類のキーボードを販売していますが、中でも代表的なメーカーはこちら。

伝統を誇る楽器の王道『YAMAHA』

言わずと知れた老舗楽器メーカー。

シンボルであるピアノ製造の実績を生かした独自のノウハウを、キーボードづくりにも取り入れています。

価格や製品にもよりますが、YAMAHAのキーボードは全体的にタッチレスポンス機能に優れたものが多く、細かな音色のニュアンスを表現できるのが特長。
アコースティックピアノを再現したモデルが多いので、特にピアノを演奏される方に向いています。

また、定番のメーカーでプロやアーティストからの支持も厚いため、楽器にあまり詳しくないという方や、キーボード選びに迷った時にもおすすめです。

電子楽器に特化した『Roland』

日本で初めて電子ピアノを販売したメーカーというだけあって、長い歴史と経験に裏打ちされた確かなデジタル楽器の製造技術を持っています。

キーボードの強みを生かし、アコースティックピアノにはない便利な機能を備えた製品の開発に力を入れているのが特長です。

ステージキーボードが豊富な一方で、エントリーモデルの品質の高さも確か。

グランドピアノの音を分析して作り上げた豊かな音色と高品質なスピーカーを兼ね備えており、気軽に本格的なサウンドを楽しむことができます。

ハイコスパが魅力の『CASIO』

時計で有名なCASIOですが、楽器分野においての実績もなんと40年以上。

十分なスペックを備えていながらリーズナブルな価格の製品が多く、コストパフォーマンスの高さに定評があります。

CASIOのキーボードは、同社上位モデルの電子ピアノ「CELVIANO(セルヴィアーノ)」の製造過程で培った音源開発技術が注ぎ込まれており、グランドピアノのようなクリアなサウンドが特長。

光ナビゲーション機能やレッスン機能を搭載した初心者向けモデルから、表現力を追求した中上級者向けモデルまで、豊富なラインナップで幅広い層からの支持を得ています。

おすすめのキーボードモデル

YAMAHA Piaggero(ピアジェーロ) NP-35

ヤマハ | NP-35
引用:ヤマハ | NP-35

十分な音域を備えた76鍵盤キーボードですが、6kgという軽さとスリムなデザインで携帯性にも優れたモデルです。

独自の音響技術を駆使し、コンパクトでありながらパワフルなサウンドを実現。

「サウンドブースト機能」を搭載しているため、セッションやライブ演奏などを行う時などには、より迫力のあるサウンドに切り替えることができます。

タッチにもこだわっており、低音域は重く、高音域は軽いというアコースティックピアノの特徴を忠実に再現した「グレードソフトタッチ鍵盤」を採用。

外部機器との接続も可能なので、専用アプリを活用できたり、MIDIキーボードとしてデータを打ち込めたりと、さまざまな用途で活躍してくれます。

電源アダプターが付属していますが、電池でも駆動するため、どこでも好きな場所で演奏が可能です。

Roland GO:PIANO(ゴーピアノ) GO-61P

Roland GO:PIANO(ゴーピアノ) GO-61P
引用:Roland – GO:PIANO | Entry Keyboard (GO-61P)

キーボードではスタンダードな61鍵タイプ。

コンパクトでシンプルながら、ハイクオリティなサウンドとタッチを実現しているエントリーキーボードです。

こちらもピアジェーロ同様電池駆動が可能なため、演奏場所を選びません。

Bluetooth対応のため、お手持ちのスマートフォンやタブレットと接続することで、レッスンアプリを使用しての練習や、デバイス上のライブラリ音楽との演奏が可能。

本体は高音質なスピーカーを搭載しており、音楽を聴きたい時にはBluetoothスピーカーとしても活躍します。

さらに、Rolandの無料オリジナルアプリ「Piano Partner 2」には、内蔵曲の譜面表示や練習ダイヤリー、音あてゲームなど、日々の練習に最適なツールが満載。

初心者の方でも楽しく演奏できる工夫が詰まっています。

GO:PIANOの音色は、ローランドの電子ピアノのサウンドを継承した、高品位なピアノ音色を採用。

またアコースティックピアノと同じ幅の象牙調の鍵盤と、タッチレスポンス機能によって、ピアノ演奏における技術や表現力もしっかりと養うことができます。

CASIO Casiotone(カシオトーン)ミニキーボード SA-51

CASIO Casiotone(カシオトーン)ミニキーボード SA-51

引用:SA-51 | CASIO

小さなお子様でも弾きやすいミニ鍵盤を採用。32鍵盤タイプのためコンパクトなサイズ感でありながら、本体にはさまざまな機能が凝縮されています。

本物の楽器からサンプリングした高音質な音色を100種類、多彩なジャンルのリズムパターンを50種類内蔵。

ワンタッチでピアノ、トランペット、ドラムセットの音色に切り替えられるボタンや、童謡の自動演奏・伴奏機能つきで、お子様の音楽情操教育に最適なモデルです。

一方で、シンプルで携帯性に優れたデザインに加え、1Hz単位で調整ができるチューニング機能やメトロノーム機能は、合唱やアカペラなどの練習にも役立ちます。

さらに、幅広い音域をカバーできるオクターブシフトや、音を反響させるリバーブ、半音単位で音程を上げ下げできるトランスポーズなど、演奏機能も充実しており、多彩な表現が可能です。

CASIO Casiotone(カシオトーン) CT-S1

CASIO Casiotone(カシオトーン) CT-S1

引用:CT-S1 – Casiotone – ライフスタイルに寄り添うキーボード – CASIO

グランドピアノのサウンドを追求して開発された「AiX音源」と、新たに設計された音響システムを搭載した61鍵キーボードです。

内蔵されている61種類の音色の中には、名曲で使用された楽器を再現した音色や、歴代キーボード・シンセサイザーの音色が収録されており、この1台でCASIO最高峰のサウンドを楽しむことができます。

さらにこだわりの音響システムにより、ダイナミックでクリアなサウンドを実現。

「ボリュームシンクイコライザー」と呼ばれる機能が、音量を絞ってもはっきりと聴こえるよう音質を自動調整してくれます。

また、演奏することに重点を置いて作られた鍵盤、スピーカー、最低限のボタンのみのシンプルで洗練されたデザインは、グッドデザイン賞も受賞。

操作が簡単なだけでなく、インテリアによく馴染み、どんなお部屋にも溶け込みます。

まとめ

以上、キーボードの選び方とおすすめモデルを紹介しました。いかがだったでしょうか?

機能性やデザイン性ももちろん大切ですが、何より楽器は音色や弾き心地がとても重要です。

ぜひ今回ご紹介したポイントを参考にしながら、店頭で試奏して自分にぴったりの1台を探してみてくださいね。

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この記事を書いた人
Iori

音楽大学作曲コースを卒業。
在学中より音楽教室にて講師として勤務し、ピアノ・リトミック指導に加え、スペシャルニーズの生徒さんのサポート、教材開発などの経験を積む。
現在は作曲・編曲活動の傍ら、これまでの経験を生かし主に音楽や教育を題材にwebライターとしても活動中。

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