ベース初心者必見!ベースを弾くために準備するものや基本を解説

ベースギター(以下、ベース)はバンドアンサンブルの低い音域(低音域)を担当しています。
ギターやボーカルのように華があり決して目立つポジションではありませんが、バンドの土台を支える職人のような役割に魅力を感じ多くの方に人気があります。

好きなアーティストのベーシストや、好きな楽曲のベースを聴いて「カッコいい!自分もベースを弾いてみたい!」と思ったはいいものの、初めてベースに触れる方は「どのように弾けばいいの?」「何から始めたらいいのかわからない」と疑問や不安を感じているでしょう。

ここではベース初心者に方にもわかりやすいベースの弾き方や基本を解説します。

ベースを弾くために準備るもの

はじめにベースを弾くために最低限必要なものを確認しましょう。

ジャンルに合ったベース本体

あたりまえですがまずはベース本体がないと演奏できません。

選定するベースは自分が演奏するジャンルを考慮しましょう。

代表的な選定基準としてはポップスやロックなどはエレクトリックベースやアコースティックベースを、ジャズやオーケストラではコントラバスやエレクトリック・アップライト・ベースが選ばれています。

ここではポピュラーなエレクトリックベースやアコースティックベースに焦点を当てて解説したいと思います。

ベースを大音量で鳴らすためのベースアンプ

エレクトリックベースやアコースティックベースは単体では大きな音を出すことができません。
特にエレクトリックベースはピックアップと呼ばれる部品で弦の振動音をキャッチし、それを電気信号で出力する構造になっているため、静かな部屋でも聞き取れないほど生音は小さいものとなっています。

そのため、エレクトリックベースを手にした方はベースアンプは必須といえます。しかし、ベースアンプは製造しているメーカーが多く出力の仕様(W数)も様々です。

初心者の方はベースアンプ選びで困惑すると思いますが、選定するポイントさえ押さえておけば失敗することはありません。

ポイントとしては、自室で練習用として使用するなら10W~30W程度のものを、スタジオなどで他楽器と一緒に演奏するなら100W程度のものを、ライブ会場など大音量で演奏するなら200W程度のものを準備するといいでしょう。

初めは自室の練習用として検討されている方がほとんどだと思いますので、10W~30W程度のものがおすすめです。これくらいの仕様であれば、5,000円~15,000円くらいの価格で販売されていますし、本体も小さめなので持ち運びにも便利です。

ベース本体とベースアンプを繋ぐシールド(ケーブル)

ベースアンプで音を出すためには、ベース本体とベースアンプを繋ぐ必要があります。
そのために必要なものがシールド(テーブル)です。

「シールド」の名前の由来ですが、ベース本体からベースアンプに送られる電気信号には、他楽器の電磁波や、部屋の蛍光灯や装飾品などから発せられる電磁波によってノイズが入りやすくなっています。先述したように、ベースアンプは送られた信号を増幅させるためのものですので。ベース本体からノイズが入った信号を送ると、そのノイズごと増幅してしまうわけです。ノイズの音は非常に不快なだけではなく、ベース音そのものも劣化させてしまいます。(正確にはノイズが混ざることで劣化したように聞こえます。)

シールドはそのノイズから守る(盾となる)ことが可能なので名前の由来となりました。

そのために、シールドは各メーカーが品種改良を行いながら様々な種類を出していますので、多種類で選定の際にどれを選んだらよいか困惑するでしょう。シールド選びにもポイントがありますので是非参考にしてください。

まず、シールド選びは自身とベースアンプの距離をイメージして選定することが重要です。

自室の練習用として使用するなら1m~3m程度のものがおすすめです。自室ではベースアンプを自身の近くに設置されることが多いと思いますので、これくらいの長さで十分です。

スタジオやライブハウスで使用されるのであれば、3m~5m程度のものがおすすめです。自身とベースアンプの距離が離れる場面が多くなりますので、これくらいは必要です。

ライブハウス以上の広い会場で使用されるのであれば10m~20mのものもありますので自分の演奏環境に見合った長さのシールドを購入するのが重要です。

注意点としては、長いシールドは電磁波を受ける面積が増えてしまい、どんなに品質の良い高級なシールドでもノイズの影響を多少受けてしまいますのでその点は妥協する必要があります。

各弦を正確な音程に合わせるためのチューナー

ベースの各弦は音程が決まっています。

4弦ベースの開放弦(どのフレットも押さえていない時)を基準とすると、4弦(一番太い弦)はE音(ミ)、3弦はA音(ラ)、2弦はD音(レ)、1弦(一番細い弦)はG音(ソ)となります。

チューナーは音程を正確に示してくれるので、ズレなく合わせる(チューニングする)ことが可能になります。なので、チューナーはベースのような弦楽器の調弦の際に必須アイテムとなります。

チューナーにも様々な種類がありますが、液晶などで音程を表示してくれるもの最もポピュラーですので、暗い場所や屋外でも視認性がよいものを選ぶとよいでしょう。

また、チューナーはスタジオやライブハウスなど持ち運ぶ機会が多くなりますので、軽量でコンパクトなチューナーがおすすめです。

リズム練習の必需品!メトロノーム

ベーシストは安定したリズムでバンドアンサンブルを支えることが重要です。

たまに感情のままに独りよがりなリズムで演奏しているベーシストがいますが、決まってグチャグチャな演奏になっています。

リズム感は人それぞれ違うのですから、ギタリストやボーカルのリズムを導くことが出来てこそ一端のベーシストと言えるでしょう。

そこで、リズム感を養うための必須アイテムとしてメトロノームがあるのです。

50BPMのようなゆっくりテンポや、240BPMのような高速テンポまで好きなように設定でき、
自分のペースで練習できます。

メトロノームの音にベースの音を合わせるという単純な作業なのですが、独りよがりなリズム感の持ち主は不思議と合わせることが出来ません。

慣れないうちは難しいと思いますが、繰り返し練習することでしっかりとしたリズム感を体に刻むことが出来ます。

あると便利なもの

ここでは必須ではないものの、あると便利なものを紹介します。

ピック

ベースの奏法で指弾きと並んでポピュラーなのが「ピック弾き」です。ピックでベースの弦をガシガシと弾く姿は非常にパワフルでロックテイスト溢れるカッコよさがあります。

ベースサウンドにおいても指弾きの場合は比較的マイルドな印象を受けますが、ピック弾きの場合はピックと弦が擦れた時の「ガリっ」とした音が入ることが特徴的です。

ピックの種類は様々ですが、初めてピックを購入するのであれば写真のような「おにぎり型」がおすすめです。

ヘッドフォン

自宅などでベースを練習する際に課題になるのが「周囲への配慮」です。

エレクトリックベースの生音は非常に小さいのでベースアンプが必須になるのですが、ベースアンプからの音量はそれなりに大きくなります。

音量が小さすぎると、聞こえないどころか「音の粒」や「粗さ」が目立たなくなり練習になりません。

逆に音量が大きすぎると周囲の迷惑となり、騒音トラブルの元となる可能性があります。そのような問題を解決するアイテムがヘッドフォンです。

最近の大半のベースアンプはヘッドフォンを接続できる仕様になっていますので、ヘッドフォンから十分な音量のベース音を聴くことができます。

さらには外部機器をライン入力できるベースアンプもありますので、それがあれば周囲に迷惑をかけることなく楽曲に合わせてベースを演奏することが可能です。

ストラップ

立ってベースを演奏するためには、ベース本体に装着し自身の肩にかけることが可能になるストラップは必須アイテムとなります。

ですが、立って演奏する機会が極端に少ない方(座って演奏することがメインとなる方)にとっては不要なアイテムとなります。

ベースは他楽器と比較して重量がありますので、座って演奏する際も装着することを推奨しますが、そこは人それぞれの判断となります。

最近はストラップのデザインが豊富で、どれを選んだらよいか迷うと思います。一般的にはベースは重量がある楽器なので、肩の負担を軽減するために「太め」のストラップが推奨されていますが、特に基準はありません。憧れているアーティストと同じモデルのストラップを装着することでモチベーションアップにもつながることでしょう。

録音、録画機材

自身の練習している姿や音源を録音・録画したり、スタジオなどでバンド演奏している姿や音源を録音・録画したいのであればこのような機材を揃えておくべきでしょう。

特に自身の練習している姿や音源を録音・録画して、後から見返すことは非常におすすめです。
客観的に自身の演奏を評価できますし、反省点や課題を効率的に改善できます。

近年ではスマートフォンやデジカメがあれば録音・録画が簡単にできるので、まずはそれらの機材で試すことをおすすめします。

ベースの弾き方の基本

ベースを弾くうえで必要なものが準備できたら次はベースの基本的な弾き方を解説したいと思います。

弦の名前を覚えよう

ベースを演奏するうえで、各弦の名前を覚えることは重要です。

名前を覚えることで、タブ譜を用いた読譜をスムーズに行えますし、バンド演奏時に他パートとのコミュニケーションも柔軟に対応できます。

最もポピュラーな4弦ベースを基準とすると、一番太い弦から4弦(E)→3弦(A)→2弦(D)→1弦(G)となります。

5弦ベースの場合は4弦よりも太い(低い音)のLow-B(B)が追加されていることが一般的です。その他の弦の構成は4弦ベースと同じです。

各弦の開放弦を弾いてみよう

それでは、はじめに各弦の開放弦を弾いてみましょう。
開放弦とはフレットを何処も押さえていない(開放している)状態のことを言います。
奏法は指弾きでもピック弾きでもどちらでも構いません。

連打はせず、一回だけ「ボーン」と弾いてみましょう。音のサステインがなくなり、音が完全に消えてしまったら再度「ボーン」と弾いてみましょう。

すると、最初に弾いた音と次の音で、音量や音質に変化があるのではないでしょうか?

ベースに限らず、弦楽器は微妙な力加減や、ピックや指が弦に当たる角度など、外的要因でガラッと音量や音質が変化します。その変化を確認しつつ、毎回同じ音量と音質で弾けるように練習することが課題となります。

続いて4弦(E)から3弦(A)→2弦(D)→1弦(G)の順で弾いてみましょう。

この際に「全ての弦の音量が同じになるように弾く」ことを意識することが重要です。

基本的に太い弦ほど振動幅が大きいために4弦の音量が大きくなりがちですが、弦を弾く時の力加減で音量を調節できます。

4弦と1弦の音量差が小さくなるまで繰り返し練習しましょう。

メトロノームに合わせて弾いてみよう

開放弦のピッキングに慣れてきたら、今度はメトロノームに合わせて弾いてみましょう。

先ずはメトロノームのBPMを100程度にセットし、クリック音を鳴らします。

その音に合わせて開放弦をピッキングしてみましょう。

初めはメトロノームの音に合わせてピッキングすることが難しく感じると思いますが、練習を重ねることでメトロノームのクリック音に吸い付くようなピッキングができるようになります。

3弦3フレットの「ド」を弾いてみよう

開放弦のピッキングに慣れてきたら、いよいよ指板を押さえて音を出してみましょう。

まずは3弦3フレットの「ド」を押さえてみます。

いかがでしょうか?弦が太く、張力が強いので、すぐにフレットを押さえている指先が痛くなると思います。慣れるまでは指先に豆ができやすいので辛いと思いますが、練習を重ねることで豆が固くなるので比較的楽に押さえることが可能になります。

そして、フレットを押さえる時のコツですが、下の写真の黄色印ようにフレットの中央を押さえるのではなく、フレット間の金属付近を押さえることが重要です。

これにより音程が安定し、ビビりと呼ばれる振動している減とフレットの接触音も解消します。

では続いて3弦の3フレットを押さえたまま、3弦をピッキングしてみましょう。

不快なビビり音がなく、きれいな音を出すことができたらメトロノームに合わせて繰り返しピッキングしてみましょう。フレットを長い時間押さえることが辛くなると思いますが、休憩を挟みながら無理なく繰り返しましょう。

まとめ

今回はベースを弾くために必須となるアイテムの紹介や基本的な音の出し方を解説させていただきました。

初めは正しいリズムで弾くことや、きれいな音を出すことが難しく感じると思いますが、繰り返し練習することで自然と克服できます。

ただ、ベースを触る間隔が開くほど上達するスピードが遅くなりますので、1日3分程度でもいいのでベースに触れる機会を設けましょう。

この記事がベースをこれから始められる方の参考になればうれしく思います。

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