【初心者必見】目指せギターヒーロー!エレキギター最初の一本
「好きなバンドの曲を演奏してみたい!」「ギターってかっこいい!」
YouTubeやテレビで憧れのミュージシャンを見て、「自分も楽器を始めたい!」と思ったことがある人も多いでしょう。 中でもエレキギターはバンドの中でも最も目立つ、人気のある楽器です。
最近ではアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」等の影響でギターを始める人が急増しているそうですが、世界的なギターブランドであるFender社の独自調査(※)によると、ギターを始めた人のうち90%は、90日以内で挫折しギターをやめてしまうそうです。 一方で、90日で脱落しなかった残りの10%の人は、一生ギターを弾き続けるそうです。
この記事では、これからギターを始めたい人に向けて楽器の選び方をお伝えします。
最初の一本から、長く続くギターライフを楽しみましょう!
※https://rollingstonejapan.com/articles/detail/32388/1/1/1
目次
ギターの種類
エレキギターにはいろいろな形がありますが、何が違うのでしょうか?主要なモデルの特徴を見てみましょう。
ストラトキャスター
エレキギターといえばこちらを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
ザ・エレキギターという風貌のストラトキャスター(通称ストラト)です。
1954年に「Fender社」からデビューしたこのギター。長年に渡って様々なメーカーから同じ形状のギターが発売されていますが、「ストラトキャスター」はFender社が商標登録をしているため、Fender社以外のギターは「ストラトタイプ」と呼ばれます。
ストラトキャスターは、軽快でジャキジャキとした歯切れの良い音が特徴です。
またピックアップ(弦の振動を拾うマイク)が3基搭載されており、それらの組み合わせで多彩な音色を作る事が可能です。
どんなジャンルにも対応できる優等生、それがストラトキャスターです。
テレキャスター
Fender社のギターの中では、ストラトキャスターに並ぶ人気を誇るテレキャスター(通称テレキャス)。
ラジオの修理会社を経営していたFender社が、1950年に事業拡大のためエレキギターの製造を開始しました。その第一号がエクスワイヤーというテレキャスターの元となったモデルです。
テレキャスターの見た目はストラトキャスターと比べると、無骨でシンプルな印象です。
ピックアップはストラトキャスターの3基に対して2基搭載されており、そのサウンドの特徴は高音が強調されたチャキチャキとした音でコードをかき鳴らすのに向いている点。歌いながらギターを弾くギターボーカルに愛用者が多いのが特徴です。
レスポール
2点、Fender社のギターを紹介してきましたが、Fender社と並び2大ギターブランドと称される「Gibson社」のギターを紹介します。
Gibson社を代表するギターと言えば「レスポール」です。丸みを帯びた女性的ルックスは、かわいらしさとかっこよさが共存していますね。
レスポールは1952年、Fender社のテレキャスターに対抗する形で開発されました。以来、今日に至るまで様々なアーティストに愛用され続けています。
レスポールといえばなんといっても甘く、太い音が特徴です。
ストラトキャスター、テレキャスターは「シングルコイル」という磁石とコイルが1セットになっているピックアップが搭載されています(モデルによって例外はあります)が、レスポールに関しては、コイルを2つ使用した「ハムバッカー」が搭載されています。この「ハムバッカー・ピックアップ」がレスポールの太い音を生み出しているのです。
なお「レスポール」もGibson社によって商標登録されているため、「Gibson社」とその傘下の「Epiphone社」以外のモデルは「レスポール・タイプ」となります。
レスポールには様々なモデルがあり、フラッグシップモデルである「レスポールスタンダード」、高級機の「レスポールカスタム」、P-90というシングルコイルピックアップを搭載した「レスポールジュニア」など一口に「レスポール」と言ってもさまざまです。
これだけたくさんのモデルが展開されていることからも、レスポールがいかに世界中のギタリストから愛されているのかが分かりますね。
SG
次は、Gibson社のエレキギターの中でもコアな人気を誇る「SG」(エスジー)です。
レスポールの弱点である「重さ」と「ハイポジションの弾きにくさ」を解決するため、1961年に満を持して登場しました。
当初は「新型のレスポール」として販売されましたが、レスポールギターの生みの親であるギタリスト「レス・ポール」氏の嗜好に合わず承認が得られなかったため、「ソリッド・ギター(Solid Guitar)」の頭文字を取り「SG」という名になりました。
ハイポジションを弾きやすくするため、ボディのネックの付け根部分がえぐられたような形状(ダブルカッタウェイ)が独特なSG。サウンドも強めの中音域と歯切れの良さが特徴で、見た目に即した荒々しいイメージです。
ボディも薄く軽いため、疲れにくく、ステージでのパフォーマンスもしやすいSGなのですが、そのボディの軽さから重量バランスが悪く、左手で支えていないとヘッドが下がってきてしまう「ヘッド落ち」という現象が起きてしまいます。
しかしそんな欠点さえも目を瞑ってしまうほど、このギターに魅了された人が多いことも事実です。
もちろん改造によってヘッド落ちをある程度防ぐ事は可能ですのでご安心ください。
ES-335
Gibson社の「ES-335」は「セミアコースティックギター」に分類されます。
ボディの両サイドにバイオリンのようなホールが開いているのがお分かりでしょうか?このギター、くり抜いたボディのセンターに共振防止のための木材のブロック(センターブロック)を配置しています。
ボディが空洞のフルアコースティックギターと、空洞を持たないソリッドギターの両方の要素を持ったギター=セミアコースティックギターというわけです。
ES-335の魅力はなんといってもクラシックで上品な見た目です。
またサウンドも、フルアコのような暖かさと、ソリッドギターのようなサスティーン(音の伸び)を持ち合わせた、良いところ取りです。
意外とさまざまな音を出すことが出来る万能選手で、ジャズ、ブルースからロックまで、幅広いジャンルのミュージシャンに愛用されています。
どれを買えばいいの?
さて、何タイプかエレキギターを紹介してきましたが、ここまで読んでくれたあなたは「結局どれが一番初心者向きなの?」「何を買えば正解なの?」とお思いのことでしょう。
結論から言いますと「好きなものを買いましょう」です。
冒頭でお話した通り、ギターを初めて買った入門者の多くは、挫折し、ギターをやめていってしまいます。それを防ぐためにはギターに対するモチベーションを維持する事が大切です。人がおすすめしたギターを買ったとしても、自分が気に入らなければ意味がありません。
毎日触りたくなるような、練習に対するモチベーションが上がるような一本を選んでみてください。
予算を決める
エレキギターの価格はピンキリです。
入門用と謳っている1万円程度のものから、数百万円するヴィンテージまでさまざまな価格帯のギターがあります。
1万円のギターからとりあえず初めてみる、というのも良いのですが、安価なギターはチューニングが狂いやすかったり、ノイズが出たりと演奏に支障が出るものが多いです。
筆者が考える最初の一本の予算は「3万円〜10万円」です。3万円代のギターからしっかりとした、長年愛用することができる作りのものが増えてくる印象です。
ちなみに、上で紹介したギターたちはプロのミュージシャンも愛用する一流ブランドのものです。どれも数十万円はしますが、一生使えるギターですので予算に余裕のある人は検討してみてください。
また筆者の経験則からいうと、少し高い楽器を購入した方が「もったいないから練習しないと」と、モチベーションにつながるかと思います。
見た目で選ぶ
上でギターの種類と共にサウンドの特徴もお伝えしてきましたが、これからギターを始めようという人はいまいちピンとこないかと思います。
筆者も最初はそうでした。「ジャキジャキした音って何?」「音の太い細いってどういうこと?」といった感じです。
最初はみんなそういうものなのです。ギターを弾き続ける内に、耳が肥えて音の違いが分かるようになり、自分の好みの音が見つかります。
そんな初心者の人にでも判断できるものがあります。それが「ルックス」です。
まず、自分が「かっこいい」と思えるギターを購入しましょう。
バンドをやっている友人や楽器店の店員さんが「このギターは弾きやすくて、音もいいのでおすすめだよ!」と勧めてくれたギター。見た目が自分の好みではないのですが、経験者の意見を聞いておいたほうがいいかな、と購入したとします。
もしかしたら、日々弾いているうちに愛着が湧いてくるかもしれません。耳が肥えて音色が好きになってくるかもしれません。
しかし、いつまでたっても愛着が湧かなかったらどうでしょう。日に日にギターを触る機会は少なくなり、最終的には押し入れの奥へ…となりかねません。
ギターを続けるモチベーションを維持するためには、「毎日触りたい」と思えるほどの愛着が必要なのです。だからこそ、最初のギターは気に入った見た目のものを購入するべきなのです。
好きなアーティストと同じギターを買う
好きなアーティストがいて、その人の曲を弾きたいという人は同じモデルを購入するのもおすすめです。憧れのアーティストと同じ楽器を持っている、というだけでテンションが上がりますよね。
もちろん、そのギターが高額で手が届かない事もあるかと思います。そういった場合は、同じ形、同じ色のものを購入しましょう。「ストラトキャスタータイプ」「レスポールタイプ」のように様々なブランドから、同じ形のギターがリリースされています。
中古は避けたほうがよい
エレキギターにも「中古」というジャンルが存在します。中古楽器を購入する一番のメリットは「新品価格よりも安い価格で購入することができる」という事です。
楽器に限らず、中古品を購入する人のほとんどはランクの高いものをより安く購入したい、という理由からだと思います。
しかし、「安い」には理由があることがほとんどです。中古ギターには、目に見えない不具合が潜んでいることがあります。
ギターは消耗する楽器でメンテナンスが必要です。前のオーナーがどのような使い方をしていたか、今どのような状態かをギター初心者が一人で見極めるのは不可能に近いでしょう。
どうしても最初の一本に中古楽器を選びたいのなら、可能であれば楽器をやっている友人や先輩と一緒に楽器店へ行き、店員さんに納得のいくまで質問した上で購入することをおすすめします。
そのほかに揃えるべきアイテム・周辺機器
エレキギターは本体だけでは満足に音を出すことが出来ません。
ここではギター本体のほかに最低限必要なものをご紹介しますので、ギター購入と同時に揃えてしまいましょう。
ピック
ピックはギターの弦を弾くためのものです。厚さ、素材等さまざまな種類のものがありますが、定番の三角形のもの「ティアドロップ型」「オニギリ型」を購入するといいでしょう。
消耗品ですので、気になったものを何枚か買ってみるとよいです。価格も100円からと安価ですので、常に複数枚ストックしておきましょう。
チューナー
チューナーはギターの音を合わせる(=チューニング)ためのものです。
画面の表示を見ながらペグを回すだけで、音の調整が可能です。
2,000円くらいから購入できますので揃えておきましょう。
アンプ
エレキギターはそのまま弾いても音は出ますが、本来の音を楽しむためにはギターアンプは欠かせません。
アンプも奥が深く、沢山の種類がありますが、自宅で弾く分には小型のもでも十分です。それでもかなり大きな音が出るため、ご近所の目が気になる人は、ヘッドホンを繋げられるアンプを購入するとよいでしょう。
シールド
ギターとアンプを繋ぐためのコードです。
1,000円程から購入する事ができますが、高いものになると数万円するものもあります。
チューナーを繋ぐ時にも使いますので、とりあえず一本は購入しておきましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。少しでもギター選びの参考になったなら幸いです。
最終的には、自分の直感を信じましょう!
あなたのこれからのギターライフが充実したものになることを願っています。
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